【宮崎最古の秘湯】吉田温泉郷の歴史をたどる

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🌿 吉田温泉郷~宮崎県最古の秘湯のルーツを知る

◆ 吉田温泉の歴史:1554年の湧出から現代まで

吉田温泉は、天文23年(1554年)、霧島山の噴火による地震で地盤が陥没し、昌明寺地区の岩間から自然湧出した温泉によって始まりました。ある住民が、傷ついた鹿がその湯で癒やされる姿を見つけ、「鹿の湯」と命名されたのが起源です。

戦国時代、薩摩藩主 島津義弘 がこの湯の効能を聞き、湯治施設を整備し湯屋と湯権現社を建立。戦で負傷した兵の療養にも使われました。湯守制度も整備され、歴史的に重要な温泉として発展しました。その後、藩営から民営へ移行する中で「吉田ん湯」から正式に「吉田温泉」に改称されました。

さらに、明治2年には 西郷隆盛 が湯治のため訪れたことも記録されており、この地域の歴史と文化価値を象徴しています。

現在も観光地化されすぎることなく“静けさ”と“素朴さ”が残る数少ない温泉地として、矢岳高原の麓にひっそりと佇む、小規模で景観豊かな保養向けの落ち着いた湯治場として親しまれています。


🗺 吉田温泉郷の地理的背景と“なぜここに湯が湧くのか”

吉田温泉郷は、霧島火山帯の南縁部に位置しており、地殻の活動が活発なエリアです。
この地下構造が、温泉の恵みをもたらしています。

特に、地下深くを流れる火山性の鉱泉水が、

  • 炭酸水素塩(美肌成分)
  • 硫酸塩(血流改善・皮膚病)
  • 塩化物(保温)

など、多様な成分をバランスよく含んだ名湯を育んでいるのです。

泉温も適度にぬるく(36〜38℃)、長湯に最適な“療養泉”として理想的な条件を備えています。


🔷 昌明寺温泉リトリートVilla:歴史と現代性の融合

◆ 新しい温泉体験:2025年にリニューアルされた一棟貸しVilla

2025年にリニューアルされたこの Villa は、吉田温泉郷の歴史を受け継ぎつつ、源泉かけ流し100%、泉温36〜38℃の炭酸泉と、ドライ/ミスト/遠赤外線の3種サウナを完備した最新リトリート空間です。

◆ 泉質と湯の特色:美肌・癒やし・保湿の三拍子

泉質は「ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉」という複合泉。その成分構成により、神経痛や皮膚病、リウマチ、冷え症などへの効能が期待されます。

ぬるめ(約36~38℃)の湯は炭酸ガスを豊富に含んでおり、湯口から飲泉も可能です。金気臭と微細炭酸のシュワ感が舌に広がり、胃腸や全身への心地よい刺激をもたらします。肌に吸い付くような感触の湯で、丁寧に浸かれば湯上がり後は長時間ポカポカ、肌はすっきり清涼感を実感できます。

◆ 多様なサウナ体験:自分らしい「ととのい」を

  • ドライサウナ(遠赤外線式):しっかり汗をかき深部体温を上昇させ、温泉と合わせた深いととのいを。
  • ミストサウナ(源泉スチーム):柔らかな蒸気が香りごと身体を包み込み、美容とリラックスに最適。
  • 遠赤外線低温サウナ:初心者や長時間滞在向けの、じっくり汗をかける快適空間。

そしていずれも、源泉を用いたロウリュ対応可。温泉成分そのままを蒸気で楽しむのは、まさに至福の体験です。


🧭 歴史と現代が出会う旅 — 訪れる意味とは?

  1. 歴史に触れ、温泉文化を感じる:戦国から江戸末期、明治維新、そして現在まで受け継がれる「鹿の湯」の伝統。
  2. 泉質の深い魅力:源泉100%かけ流し、炭酸泉+複合泉による効能の多重性。
  3. 新たな癒しのカタチ:完全貸切ヴィラで味わうモダンなステイ&サウナ体験。

✍ まとめ:吉田温泉郷と未来へ継がれる“新しい温泉文化”昌明寺Villa、二つの時代を巡る湯旅

吉田温泉郷は、1554年の自然湧出から戦国時代の湯治場、そして薩摩藩の保護、明治の名士の入浴、そのすべてを体現してきた“宮崎県最古の湯”。一方、昌明寺温泉リトリートVilla(2025年リニューアル)は、その歴史を礎に、現代ならではの源泉かけ流し湯治+3種サウナを提供する、まさに新しい癒しのかたちです。

令和に入り、吉田温泉郷は再び注目を集め始めています。
2025年の昌明寺温泉リニューアルをはじめ、古き良き湯治文化に「ウェルネス」「リトリート」「サウナ」など現代的要素が融合し、
今、新たな温泉の在り方が生まれています。

また、飲泉文化・ロウリュ・サウナとの融合など、日本の温泉文化が世界に発信できる要素も多く、観光資源としてのポテンシャルも高まっています。

古の伝統と最先端のリトリートが織りなすこの地で、心と身体を深く癒やす旅をお届けします。